09年ボヤキ

中皮腫(mesothelioma)

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2009年11月24日

「中皮腫(mesothelioma メソテリオーマ)」
[定義]
胸腔の壁と肺、心臓との境界である縦隔を覆っている胸膜の
中皮細胞に由来する悪性腫瘍である。

[症状]
症状としては胸膜浸潤による咳嗽や胸痛、胸水貯留による呼吸困難、
息切れなどがある。その他の症状としてるいそう、骨関節症、
ばち指などがある。肺癌と異なり血痰を初発にすることはまずない。

(フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』より)


ネットで話題のキーワードを検索していると、なぜこの語句が
急上昇しているのか不思議になるものがあるが、
「中皮腫(mesothelioma メソテリオーマ)」もその一つだが、

以前、TVや新聞などで社会問題となった「アスベスト」が原因の
がんの中でも、最も多い悪性胸膜中皮腫がこのワードだった。

アスベストの健康被害が問題として、取り上げらるようになってからは、
撤去、除去作業が進み、一部を除いて使用も禁止されたわけだから
もう過去の話と思いたかったが、そうでもないようだ。

mesothelioma
(アスベスト除去作業風景。作業着姿から危険性が伝わる)

中皮腫(mesothelioma)は今までは「まれながん」だったそうだが、
その患者数が、1980年代前半には年間100人程度だったのが、
1995年に500人に増え、2004年には953人に急増している。
そして2014年には、なんと現在の倍の数になると予想されている。

mesothelioma
(日本の年間中皮腫死亡数の推移 mesothelioma death toll)

アスベストを初めて吸ってから中皮腫になるまでの潜伏期間は
40年程とされる。アスベストをたくさん使ってきた時代から、
そろそろ40年が経過する。だから今、中皮腫が急増している。

1974年が最大の輸入量だったことから言えば、
それから、40年後、2014年から患者数がピークを向かえることに
なるのだが、それ以降も、91年まで高い数字を記録し続けていた。

アスベストは、いったいどんなものに使用されていたのかというと
防音壁、接着剤、アスファルト床タイル、吹きつけ断熱材以外に、
一般家電、化粧品、自動車にも使用されていたことがわかっている。

日本国民全員が、中皮腫などの健康被害にあうリスクがあるのは
明確ではあるが、どの程度の影響があれば、被害にあうのか
というのは専門家でも不明で、責任を企業に問うのは不可能に近い。

それなら国に保障してもらいたいところだが、今のところは、
業務上、石綿(アスベスト)を吸入し、それが原因で石綿疾患に
罹ったり、亡くなられた場合には、労災としての認定を受ければ、
労災保険の給付を受けられます。ぐらいしか、国の対策はない。

労災ということは、中皮腫(mesothelioma)になった因果関係を
立証しなければ駄目だということだから、
誰しもが、保障を受けられるということではないと解釈できる。

これから、中皮腫患者の数が増えていくので、
国会論戦のやり玉にあげられることは間違いないと思うが、
厚生労働省を悩ませる問題は、年金や介護、肝炎だけじゃない
中皮腫石綿疾患の問題は、実はこれからということだったりする。

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Posted by DJポチ at 04:45│Comments(0)09年ボヤキ
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