08年ボヤキ

レッドクリフ PartI 風雲急を告げる

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2008年11月06日



『レッドクリフ(原題:赤壁)』は
ジョン・ウーが監督を務めるアクション映画

中国文学の四大古典小説の羅貫中「三国志演義」を舞台にし
前半のクライマックスシーンである赤壁の戦いを中心に描かれる。

映画とは違うかたちに、この世界を勝手に解釈してみようと思います。

第七話 風雲急を告げる


陸口の周瑜の元へ、夏口の魯粛部隊が到着する
近々、攻勢に打って出る為に軍を再集結させたのだが
この時に、夏口の劉備軍の様子もこと細かく報告させた

周瑜の興味をひいたのは、最近になって関羽・張飛の軍が
城内ではなく城外に陣を張り野営しているということだった

周瑜は、口元にうっすらと笑みを浮かべ
「諸葛亮め、やることがあざといわ」と言い放ち
副将の程普を呼び寄せた。

この頃から、周瑜は諸葛亮を遠ざける

孫権・劉備軍の陸口の陣営に蔡和・蔡中兄弟らが降伏してきて
しばらくたったある日
諸葛亮は日課である、周辺を散策して時を過ごす

この時の諸葛亮は、勘という何の根拠もないことを気にして
最近の周瑜の変化に、何かしらの悪意を感じ取っていた

戦局が膠着し、蔡和・蔡中兄弟らが降伏してきたなら
何かしらの動きがあって然るべきであるはずなのに
表面上は、何の動きもなく不気味なほど静まり返っている

この日は、趙雲を呼び寄せて最近の孫権軍の動きに変化は無いのか
尋ねることにしていた。しかし、それよりも早くに趙雲より報告が入る
周瑜と柴桑の孫権との間を頻繁に伝令の馬が行きかっていると

諸葛亮は、深い海の底にまで思慮の枝を張り巡らせる
最近の陣中は、いつ攻め込まれてもおかしくない程に警戒がゆるい
これは周瑜の策で、隙をみせて曹操の行動を誘う考えと思っていた
蔡和・蔡中の投降が偽りであり
こちらの様子が全部筒抜けで曹操に伝わっているのだろう

しかし、伝令の馬が頻繁に行きかっているなら
周瑜側からの行動があるとみるべきである

さらに、兵の食事の量がいつもと変わらないのも変だ
戦の直前は食事の量を増やし、兵の士気をあげるもの
これでは、曹操が絶対に攻めてこないと確信しているようではないか
魯粛部隊を合流させ、攻勢に出ると言っていたことにも矛盾が生じる

諸葛亮は両瞼を閉じて、その結論を導きだす

「周瑜殿は、のせられたのかも知れない」と語ると
諸葛亮は趙雲に、密書を携えて急ぎ夏口へ戻るように命じる
そして孫乾に一計を授け、長沙太守の韓玄の元へ派遣した

その頃龐統は、曹操の元でその才能を発揮していた
曹操の陣営では、賈詡の姦計によるアヘン中毒が広がりをみせ
兵士がバタバタと倒れ、死者・病者が多数にのぼり曹操を悩ませたが

龐統の進言で、中国一の名医であった華陀を軍医として招きいれ
春先まで兵士が回復する目処がたった

また龐統の案を採用して、船を連鎖のように繋ぎ
船と船の間には竹のイカだを渡して道を作り
水戦の不利を補って、兵士たちに操船や射撃の訓練に励ませていた

これは、先の戦いで諸葛亮がやってみせた「連環の計」であるが
それに多少の手を加えて、壮大な水上の要塞を建築した

船を繋ぎ合わせた為に、火計に弱いことを曹操は心配したが
この季節に東南の風が吹く恐れはないという龐統の言を信用した

曹操へ仕官した時に、龐統はある計略を授ける
目的は劉備と孫権の同盟を、崩壊に追い込むものだった

まず、曹仁の兵を夏口にいる劉備の城に差し向けるようにみせて
あらかじめ、夏口城内にその情報を流せば

関羽・張飛の軍を城外に野営させ警戒にでるに違いない
それを聞いた、周瑜は劉備の行動を勘ぐり
疑心暗鬼に陥って同盟に綻びを生じさせることができる

さらに、陸口の蔡和・蔡中兄弟を利用して
大将の周瑜と副将の程普の仲を裂く離間の計も授けた

最初は些細なことだった周瑜と程普の間の行き違いが
兵の前でそれを叱責するなどの行動が目立ちはじめていた

元々、周瑜と程普は性格の合わない2人で
これまでも無用な問題をおこしては、孫権に咎められていた

蔡和・蔡中の兄弟が龐統の策を忠実に実行して
効果を表し始めたとき、ある噂が陣内に流れる
曹操が直属の部隊を率いて自らの本拠である許昌に戻るという

周瑜は、仲がこじれた程普からこの噂の真偽を問われると
一笑に付して頑として聞き入れない
当然、内応者の蒋幹からの報告で虚言との根拠はあったが
それを程普に打ち明けてはいなかった

程普は、周瑜の態度に憤慨し
自ら軍を率いて、曹操軍へ攻撃を仕掛ける

周瑜はすぐに軍を率いて後を追い
曹操の伏兵によって散々に打ち負かされた程普を救う

程普は、責任を取り自害すると言ったが
副将である程普を切ったとなれば
軍全体に不安が広がり士気が落ちる

尚且つ、周瑜と程普の仲違いが原因の一つである以上は
自らの責任も感じずにいられない

周瑜は、副将を解任した程普を孫権の元へ送還し
変わりに黄蓋を副将として呼び寄せる
してやられたことへの、憤りと怒りをあらわにしながらも
死んだ兵士を弔い、攻勢に打って出ることを全兵士に宣言し
急いで出陣の用意をさせた、口元にうっすらと笑みを浮かべながら

その光景をみた諸葛亮は、2人を心配して
心労で倒れた魯粛を陣中に見舞った
この季節にこの地で東南の風は吹くのかと魯粛に問うと
魯粛は、この地特有の季節風が近々吹くと答える

諸葛亮はその日を聞きだすと急いで陣中に戻って
関平と劉封将軍に命じ兵士に臨戦態勢を取らせた

関平と劉封が「誰が攻めてくるのか?」と問うと

諸葛亮は答えた、「程普将軍」と



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Posted by DJポチ at 04:18│Comments(0)08年ボヤキ
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