09年ボヤキ

風が吹くとき

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2009年05月14日

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『風が吹くとき』は、1982年にイギリスで出版された
グラフィックノベル。レイモンド・ブリッグズ著。
1986年にアニメーション映画化もされた。

題名はマザーグースの詩
「風が吹くとき」(When The Wind Blows)より。

日本では1987年に公開された。
日本語版は監修を大島渚、主人公の声を
森繁久彌と加藤治子が吹き替えしている。

[あらすじ]
主人公は、イギリスの片田舎で
静かな年金生活をおくっている老夫婦。

しかし、世界情勢は日に日に悪化の一途をたどっており、
ある日、戦争が勃発する。
2人は政府が発行したパンフレットに従って
保存食を用意し「シェルター」を作るなどの準備を始める。



核の恐怖を描いた名作だが

▲窓は白ペンキで塗り
▲保存食のリストに載っているピーナツバター
▲扉を壁に立てかけマットレスで核シェルター
▲放射能の影響に気づかない2人


夫婦の会話と行動をあなたは笑えるだろうか?

同じ86年におこった
チェルノブイリ原子力発電所事故で
広島に投下された原子爆弾の500倍と言われる
放射能は一瞬に周辺へ広がった

あの事故の日、周辺に住む多くの人たちは
原子力プラント上空に輝く美しい雲を見物していた

その次の日も、核貯蔵庫の裂け目を見学する
野次馬であふれたという
致死量のX線を直接浴びているなど考えもしなかった

核が牙を向けば、我々は逃れることはできない

映画の中の、夫婦の会話と行動と
現実の世界の境界にさほど差が無いことを知って
本当の恐怖を体験し、衝撃を受ける

主題歌「風が吹くとき」(デヴィッド・ボウイ)は

「さようなら 僕はもう行くよ 
たとえすべてが終わってしまったとしても」


ではじまり

「焼けるような痛みを味わったら
生きている者なら怒りに震えるだろう
ゆがんだ言葉ばかりを信じて 逃げ続けているだけだ」


「立ち向かってみたとしても
さんざんに罵り責めたところで
たとえ何を言おうとも 誰も信じてくれはしない」


「さようならひどく暗くて、陽の光もあたらない
恐怖に震えるだけのとき」


と続いていく、これまた名曲です。


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Posted by DJポチ at 06:47│Comments(0)09年ボヤキ
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