08年ボヤキ

「アカデミー賞ノミネート」では観客は集まらない!?

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2008年06月25日

 エレン・ペイジ主演の『JUNO/ジュノ』が、6月14日に公開された。この作品を最後に、国内で公開される2008年度のアカデミー賞ノミネート作5本すべてが公開されたことになる。

公開された5作品は、『ノーカントリー』、『つぐない』、『フィクサー』、
ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』、そして『JUNO/ジュノ』だ。
最終的な興行収入でいえば、いずれも1~3億円台に収まりそうだ。

全国的なチェーン公開作品ではなく、単館拡大作品と言われるものばかりとはいえ、興行成績が低い。

アカデミー賞受賞作品が、国内興行で芳しい成績を残せなくなって
久しいが、今年はその傾向が強い。
これはジャンルを問わないし、作品の評価も関係ない。
1本1本のレベルは高い作品が並んでいるのだが、
題材の一般性という点でいずれの作品も
弱いのが影響しているのだろう。

かつてなら評論家受けする作品は、映画ファンと知的観客層が
中心になって堅調な成績を維持していた。

このような現象は、観客の側に映画文化を受け入れる下地がなくなり始めている証しなのかもしれない。

少なくとも、アカデミー賞という冠があれば、ある程度の関心を示した人たちがいた時代とは大きく様変わりした。

(varietyjapan より)

時代の変化と言えばそれまでだろうが、評論家の意見よりも
友達の口コミによる意見が重要になっている結果でもあると思う。

映画のPRは、昨年からは映画制作会社やマスコミによるものよりも
映画ファンが参加して盛り上げていく映画のほうが集客につながる。

携帯にしてもPCにしても
個人間で話題を容易に作れる現状では
製作会社が大金を使ったCMを先行させても
効果が期待できない状況なのでしょう。

面白いのは、口コミは映画の内容に対する評価よりも
流行(マスコミが行為に作ったものではなく、映画ファンが作り出したもの)のように話題性に重点が置かれていることにある。

内容の良し悪しよりも、自分が参加できる面白さが
重要なのかも知れない。

三谷幸喜監督がTVに出演しまくって『ザ・マジックアワー』を
映画ファンにPRしていたのは、製作主導の広告(評論家の評価)が
時代のニーズにあっていないことを察知してのことだと思う。

広告会社は、映画ファンを利用して話題を作る
(観客による映画CMなど)ことに
監督や出演者の力を借りてまでも必死になっている。

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Posted by DJポチ at 06:24│Comments(0)08年ボヤキ
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