潜水服は蝶の夢を見る
1995年、女性ファッション誌「ELLE」の編集長であったボービーは、43歳という若さで突然、脳溢血で倒れ、そのまま寝たきりの生活を余儀なくされる。働き盛りの年齢で、第一線で活躍していた日々が一変、唯一左眼のまぶたしか動かない身体に。だが、彼を見守る看護婦のサンドリーヌが彼のまぶたの動きに気づき、編集者のクロードが彼に自伝を書く話を持ちかけたことから、彼の新たな人生が幕を開けた。
日本では2008年、全国にて公開される映画「潜水服は蝶の夢を見る」は今年のカンヌ国際映画祭で監督賞を受賞している。
作品の中で、私たちはボービーの左目を通した世界を体験する。スクリーンに映る医者や看護師の姿は斜めになったり、揺れたり、時には焦点がぼやける。すべての観客は、ただ、外の世界を受け入れることしかできなかったボービーになっていくのだ
(izaより)
CG技術の発展により、映像による表現はすべて作られたものでそれ自体を本物と誤認しているような印象があった
そこにきて、ドキュメントを通じて本物の表現をみせることに挑戦したこの作品は大変興味深い。
このタイトルにも奥深いものを感じてしまう。
評論家の評判もいいので、来年観るのが楽しみな一本です。
DJ犬による映画雑談
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